The history of “Pretty stitches”

「プリティステッチ」の歴史はひとりの女性から始まりました。
1970年代、ジャカルタに住むLoekito(レキト)さんは、自身の二人の娘のため手作りのスモッキング刺繍を施したドレスを作っていました。 彼女は若いころから服作りの仕事に従事し、特にスモッキング刺繍には強く魅了されていました。

しかし当時、スモッキングに関して手に入るサンプルも少なく、洋服の縫製やパターンについて熟知していたレキトさんにとっても、スモッキングを学ぶ機会は限られていました。そこで彼女は、古い本などを参考に独学で工夫しながら学び続け、たくさんの美しいドレスを作り続けました。

やがて母となり二人の娘を得てからは、彼女のスモッキングに対する情熱は娘たちへの愛情と一対になり、多くの可愛らしいデザインに彩られたドレスに結実してゆきました。これが、「プリティステッチ」の比類ない品質とデザインの原型です。

1980年、彼女の評判は大手百貨店バイヤーの耳にまで届き、そのドレスが初めて商品として世に出ました。

やがてスモッキング刺繍の工房は母から娘達へ受け継がれ、2001年に”Pretty Stitches” というブランド名を冠して現在に至ります。

プリティステッチにとって、一点一点手作りされるドレスたちは、単なる「商品」ではありえません。
母が娘たちのために手作りしていた時から今日まで、それは刺繍に対する情熱と子供たちに向ける愛情を閉じ込めた宝石であり、この世に二つと同じものがない唯一の「作品」として存在しています。

スモッキング刺繍は、古く、手間のかかる技法で、けして大量生産には向きません。 でも、母が愛し、娘たちが受け継いだその技術が、できるだけ多くの人を幸せにし、さらに次の世代へ続いてゆくことを願って、プリティステッチの工房では、手間を惜しまぬ職人仕事が、今日も続けられています。